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・版権キャラをイラストAIに描かせたいが、Stable diffusionとNovelAIのどっちを導入するのか迷っている方
こんにちは。
キャラクター描写に強いイラストAIとして有名なのがStable diffusionとNovelAIですが、どちらにも長所・短所があり、どっちを導入するのか迷っている方も多いと思います。
そこで、何かと比較されることの多いこの二つのツールを、当サイトでも比較していきたいと思います。
特にこのサイトはイラストAIに版権キャラを描かせることを目的としたサイトでありますので、今回は「版権キャラのイラストを生成するならどっちが良いか」という観点で解説させて頂きたいと思います。
Stable diffusionとNovelAIそれぞれの強み
先に結論を言うと、版権キャラを作るという目的の上では、Stable diffusionの方が圧倒的におすすめです。NovelAIにも良いところはありますが、NovelAIのデータベースに既に学習されているキャラ(参考:NovelAIで認識する版権キャラの紹介)以外の再現が難しいのが致命的です。
ですので、Stable diffusionを導入できる環境がある方は、Stable diffusionを使った方が良いと思います(あくまで版権キャラ再現の面では、ですよ)。
まずは、それぞれのサービスの特徴を比較してみましょう。
Stable diffusion | NovelAI | |
コスト | 無料 | 有料(サブスク) |
追加学習 | 可能 | 不可能 |
プラグイン追加 | 可能 | 不可能 |
プロンプトへの応答性 | NovelAIには劣る | 高い |
モデルの変更 | 可能 | 不可能 |
プロンプト難易度 | 高め | 低め |
これを踏まえて、どちらのサービスが版権キャラを描くのに適切なのか考えてみましょう。
Stable diffusionの強みと弱み
〇Stable diffusionの強み
・RoLAなどの追加学習を用いて、キャラクターの情報を追加する事が出来る。
・学習モデルを変更する事で、絵のタッチなども変更する事が出来る。
・無料である。
・プラグインによって、さまざまな機能を追加できる
✖Stable diffusionの弱み
・プロンプトに対する反応性がNovelAIと比べて弱い
・動作条件・導入条件がNovelAIと比べてハードルが高い
それでは、具体的にStable diffusionの強みを見ていきましょう。
Stable diffusionの強みの詳細
〇追加学習による強み
版権キャラを描くという目的の上でのStable diffusionの強みは、なんといっても、追加学習によってキャラクターの情報を追加する事が出来る事でしょう。
これによって、再現できないキャラは無いといっていいほどの自由度を誇っています。美少女キャラはもちろん、男性キャラ、人外、ロボなども描写できたりします。
自分で追加学習させる分にはある程度の手間とPCのスペックが必要になってきますが、ネット上に配布されてる学習データを利用すれば、その手間もいらなくなります。
〇学習モデル変更による強み
Stable diffusionでは、参照する学習モデルを変更する事が出来るため、それによって絵のタッチなども変更する事が出来ます。
〇無料である
言わずもがな。メリットでしかありません。長い期間イラストAIと付き合っていくなら、無料である事は大きなアドバンテージです。
〇プラグインによる機能の追加
これ、実はかなり凶悪です。キャラの再現、という点に直接的に関係してくるわけではありませんが、それ以外の面に多大な影響を及ぼします。
想像してみてください。スマホに例えると、NovelAIはアプリ追加不能のスマホ、Stable diffusionはアプリ追加可能のスマホなのです。どれだけ大きい違いか想像できたでしょうか。
1つ例を挙げるなら、controlnetというプラグインを使えば、キャラのポーズを、棒人間のようなものをいじったりするだけで調整できたりします。せっかく版権キャラを出力出来ても、ポーズが上手く決まらない、という問題を解決できるわけです。
もちろんあくまでcontrolnetは一つの一例です。拡張性が高いというのは、それだけで大きなメリットになります。
次に、NovelAIの強みを見ていきましょう。
NovelAIの強みと弱み
〇NovelAIの強み
・プロンプトへの応答性が強い。絵のスタイルもプロンプトによって大きく変える事が出来る。
×NovelAIの弱み
・モデルの追加・プラグインの追加が出来ない
・有料である。
具体的に見ていきましょう。
NovelAIの強みの詳細
〇プロンプトへの応答性が強い
Stable diffusionを使っていると、有効なタグを入力したのに、その影響があまり感じられない事が多々あります。NovelAIにもそういう場合はもちろんあるのですが、現状ではStable diffusionよりは大分マシな応答性を誇っています。また、「○○style」(○○には、dragonbollのような作品名やshinkai makotoなどの作家名が入ります)などのようなタグを使い、絵柄の特徴を指定する事で、大きく絵のタッチを変更する事も出来ます。(これもStable diffusionでも出来ますが、応答性はNovelAIの方が格段に高いです)
一方、モデルの追加、プラグインの追加、無料といったStable diffusionの強みを活用できないので、現状NovelAIが版権キャラを作る上でStable diffusionに勝る強みはあまり多くないです。
おわりに
以上がStable diffusionとNovelAIの特徴を踏まえた、版権キャラを生成する際のメリット・デメリットです。冒頭に申し上げました通り、版権キャラを生成するという目的の上ではStable diffusionの方が自由度が高くおすすめです。
いかがだったでしょうか。皆様のご参考になれば幸いです。
では、また。
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